「陽向ちゃんって気になってる人とか好きな男の子とかいるの?」

「いますよ。…先週会った男の子です」

「…!その子って斗真君だったりする?」


あれ、先生知ってたんだ。
そりゃ、そっか。


病院の先生だしね。


「あたし最近考えてみたんです。無駄な時間があるなら青春に使おうかなって。」

「苦しくないの?」


死ぬってわかっていて恋することは……


「もちろん苦しいです。他人みたいな恋愛は出来ませんからね。でもそれは人それぞれだと思うんです。どういう状況で人に恋しようと恋してしまったら仕方ないと思います。」