「もう!隼人くんったら素直じゃないっ!ちゃんと来て欲しいって言いなよ!!」

「べ、別に俺はそこまで思ってねえしっ!」


耳を真っ赤にさせて反論する後ろ姿を見つめながら、とんでもない人たちと関わってしまったな、と考える。

でも、後悔という言葉が浮かばないのが不思議だ。


「ねえ!」

大きな声でそう言えば、成宮が振り返った。


「金髪よりさ、そっちの色の方が似合ってるよ。私はそっちの方が好き」


あんたが少し自分に素直になったから、私も少し素直になってみる。


すると、彼はこれでもかってくらい顔を紅潮させ、そっぽを向いた。


自分に当てられた言葉に照れてる?

なんかちょっと、面白いかも。