「俺がどんだけ探したか…心配したかわかってんの?」

「…え」

「残された俺の気持ちなんて全く考えてないだろ」

考えたよ。考えたに決まってるじゃんか。

心臓をガシッと掴まれたみたいに苦しくなる。


「…わかってんだよ。俺と関わったせいでユアに危害が及んだってこと。俺がそばにいちゃいけないってこと」

「…そんなことっ」

「でも、止めらんない。ユアが傍にいないとやってらんない」

「…みな、と?」

「生きていけない」


とんでもない緊張に襲われて喉がカラッカラに乾いて、ヒリヒリする。

湊、自分で何言ってるかわかってる?


「ユアが傍にいないなんて考えられない」


涙が、溢れた。


これがもし夢であるなら、何があっても覚めないで。

でも出来れば、夢でも嘘でもないと言って欲しい。