代わりにお姉ちゃんとお父さんが会いに行ってきてくれたのだけど、お義母さんはずっと"ごめんなさい"を繰り返して、涙を流していたらしい。


「結愛、これだけわかってて。お義母さんは結愛のことを愛してたんだよ」

お姉ちゃんにそう言われたとき、嘘だって、信じられなかった。


でも、

「例えば、誕生日のときとか。お義母さんは私の"スピーチコンテストのお祝い"とか言ってたけどね、ケーキのチョコレートプレートには"結愛、誕生日おめでとう!"って書かれてたんだよ」

お義母さん、それ本当?


「お義母さんは、確かに結愛を愛してた。ただね、不器用な人なの。不器用すぎたんだよ」

ああもう、お義母さん。

「あの人は、結愛とどうやって向き合えばいいか、わからなかったの」

私も、なんでわかってあげられなかったんだろう。