「あんたさえいなければ!あんたさえいなければ良かったのに!」
お義母さんがヒステリックに叫ぶ。
クッションとかコップとか、そこら辺にあるもの手当り次第投げられるのだから、もう何がなんだかわからなくなった。
私だって、私なんていなければよかったのに、って思うことはあった。
寧ろ常に思ってる。
でもいなくなる勇気は無くて、ウジウジ残ってしまって。
それじゃお義母さんを苦しめてるままだね。
ごめんなさい。
「おかっ、さ、ん」
本当に、
「やめっ、」
何のために私はいるんだろう。
「育ててやった恩も知らずにっ!」
ごめんなさい。ごめんなさい。
何回謝ったら、いいんだろう。
ゴンッとかなり大きな音がして、頭に勢いよく何かが当たった。
「いった、」
目眩がする。
床がぐるぐる回転してる。



