そんなわけで、最近はあまり会っていないのだけど、そんなことを周りの人たちが知っているはずもない。
「高野さん、ちょっといい?」
だから、いつかこんな日が来るんじゃないかと予測していた日が今日だったのも不思議ではない。
私を引き止めたのは、化粧は濃く、髪の毛はきつく巻いていて、スカート丈は限界まで短くしているような女子たちだった。
まあ、俗に言うギャルってやつだ。
「ごめんなさい。無理です」
はっきり言って面倒臭いのでそう言って断ると、ギャルたちは目を丸くして私を見る。
「はあ?無理ってなんなのよ。話があるって言ってんでしょ?」
「ですから、その話とやらを断ってるんです」
「なによ、その態度。ウザッ!いいからちょっと来なさいよ!」
逆上したギャルたちは声を張り上げた。
「…わかりました」
ああ、ったく声がでかいんだよ。
目立つだろうが。
恥ずかしいな、もう。