孤独なシンデレラに永遠の愛を捧ぐ。



「僕のことも拓って呼んでくれればいいから」

「うん。わかった」

「呼び方ひとつで距離感が変わるね」

「そうだね…」

拓が私と同じように、私から距離を置いていたのは知っていたから、まさか彼からそんな発言をされるとは思ってもみなかった。

人の気持ちは鏡だっていつか誰かが言っていたのを思い出す。


「あ、そうだ!結愛ちゃんにプレゼントがありーます!!」

「プレゼント?」

「そんな嫌な顔しないで!とってもいいものだから!」


差し出されたのは可愛くクリーム色の袋でラッピングされた袋だった。

「早く開けてみて!」

佳穂に急かされながら袋を開けると出てきたのはシンデレラをモチーフにしたキーホルダーだった。


「…綺麗」

ガラスで出来ているらしいキーホルダーは光に当てるとキラキラと輝く。