湯船が広い


ゆったり足も伸ばせちゃうくらい



「もう4年か……」



ふと昔の事を思い出す


紫苑と知り合ったのは四年前


中学生からだ


あの時から私の世界がかわった


全ては紫苑のお陰だ


今もこうして私と一緒に居てくれる


本当に感謝してもしきれない



ポチャン


ちょっと語ってたらのぼせてきたな



「上がろう」



そう思った瞬間


グラッと視界が揺れた


う...頭が痛い


「えっ……何……...これ……」



目に写るのは着物を来た人


暗くて良く見えない……


手に刀……?それに血が付いてる……


何処ここ……...?



フッ


急に頭の痛さが消え、先程の光景も見えなくなっていた



「何……今の……...」



考えても何も分からなかった為、お風呂から出た



「何だったんだろう……?」



やけに鮮明だった気がする


まぁいいや、上せてたんだ


考えるのはやめにしよう


麻子は先程の光景の事を考えるのをやめ、紫苑の部屋に向かった



「あっ麻子、おかえり~」


「うん、ただいま~」


「じゃあお風呂入ってくるから待ってて!」


「うん、ゆっくりでいいよ」


「はぁい」



紫苑がお風呂に行ったため1人になった