時代を超えて始まる恋

ハッ


見とれている場合ではない




「私...人の髪を結んだ事ないんだけど...」


「そうなの、じゃあ僕が初めてってことで」




はい、と渡された髪結をつい受け取ってしまう




「あっ.....」



受け取ってしまった.....



「じゃあ、よろしく〜」



総司は後ろを向き私が結うのをワクワクと待っている


これは...


結ばなきゃだよな.....


仕方なく、仕方なぁく


総司の髪を恐る恐る触る


さらさらだなぁ


今の時代シャンプーとかリンスとかないはずだよね?


なのに何故こんなにもさらさらなんだ...?



夢中で総司の髪を掬ってはハラハラと落とし...を繰り返していた



「ねぇ」



綺麗だな...



「...ねぇ」



羨ましい...



「...麻子っ!!」


「っ!!はいっっ!」



しまった...




「フフッ やっと気づいた」


「ごめんなさい」


「そんなに僕に見とれていたのかな?」


「.........はい」


「アハハッ 素直な人だね、君は」


「ありがとうございます...」


「アハハッ ほんと、面白い」


「はぁ」


「まぁ、さっさと結っちゃってよ。もう直ぐで夕餉の時間だし、誰か来ちゃうかもよ?」


「急いで結います!」


「うん、敬語だったけどね」


「あ.....」




緊張しながらも、慎重に髪を結っていく


人の髪を結うのは難しいものでかなり手間取った




「で、出来た」




不器用ながらもなんとか出来た



「うん、上出来だね」


「ほんと?」


「そうだよ、ありがとう」



ニコリと微笑む総司