放課後、ついに放課後になった。
なぜか変な緊張をしていた。
後ろを見たらいつもと何ら変わりない
一希がこっちを見ていった。

一希「さ〜てあの子達探しでもいくか!」

そこで本当に行くんだと確信になった
荷物は適当にスクバに入れ
一希の後をついてくようにして
教室を出た。
俺達は1歩1歩階段を下りていった。
女子の教室までは階段を降りて長い廊下があり
男女共有の下駄箱を通り過ぎてまた長い廊下があり
その廊下の突き当たりの階段を登っていけば
彼女達がいた教室までたどり着ける。
俺らは男子の長い廊下を歩きながら
ちらほら友達とかとちょっと話し
ふとこんな事を言った。

一希「拓馬緊張して喋んないはなしだからな」

拓馬「一希こそ喋らなくなりそうだけど」

なんてクスクス笑いながら
2人で歩いていた。
少し緊張がほぐれてきたぐらいの時
男女共有の下駄箱についた。
そこにはチラホラとカップルの話し声がしていた
「今日どうだった?」とか「この後どこ行く?」とか
正直羨ましいと思いながらも1個1個下駄箱を
横目に過ぎていく。

一希「俺あんまこっち側来たことねーんだよなー」

そんなの俺も一緒だわとか思いながらも、

拓馬「一希が行ったら女子がパニクるわ笑」

と返してやった。
実際そうだからしょうがない
さっきからカップルやら友達やらの会話の隙間から
何回「一希くんだ!」って聞いたか
それをきずいてるのかわからないが

一希「そんな事ないだろ!」

とちょっと嫌味にすら聞こえた
そんな事を思って何気なく下駄箱の方に目をやった時

拓馬「あ!」

と1mぐらいまで聞こえるぐらいの声で
言ってしまった。
ちょっと恥ずかしいとは思ったが
それはちょっとだった、何故なら俺1人の声だけでは
なかったからだ。