まぁ目がよく合うのは俺の思い込みとも思いながら
携帯をいじっていた一希に

拓馬「おい、女子がこっち見てるぞ」

と言った、まぁ俺と一希が並んでたら
一希を見ているが99%だと思い、一応報告してやった
まぁ1%の確率で俺を見ていると思ってしまったのは
黒髪ロングの子と目がよく合うと思ったからだろう。

一希「うわ!ホントだ…どっちタイプ?」

黒髪の子!とすぐ答えようとしたが
わけのわからないプライドが邪魔して、

拓馬「どっちもどっちじゃない?」

と答えてしまった、
すると一希は女の子達から俺に目線を変え
少し笑いながら罪鳴き声で

一希「お前最低だな笑 だから彼女できないんだよ
まぁ俺もいないけどさ」

図星だった、毎回ここぞという時に
変なプライドが邪魔してうまく行かないってことが
度々あった。
まぁ一希はずっと一緒にいてそれを
知ってて言ってるからあまりムカッとはこなかった。

拓馬「一希はどっちなんだよ!」

一希「俺は…左かな」

俺は若干ビックリした。
俺らから見て左側、ボブの子だった。
その時少しばかり心の中で喜んでしまうのと同時に
ほんとに一希は俺の頭の中が見えてる
それか本当に俺はダダ漏れなのかと思ってしまった。

一希「俺らと同じ階だから同じ学年か〜」

そうか同じ学年か、って事はいずれ
授業とかで会うことがあるのかと思い
また少しだけ喜んでしまった。

一希「この後ちょっと見に行ってみる??」

またビックリした。
まさかこんな事を言うとは想像もつかなかった
一希は女の子に興味が無い訳では無い
だがそんなに積極的に行くタイプでもない
自分から告白したことが無いぐらい積極的になれないのだ。
それなのにこんな…

一希「いく?」

窓の外を見ながら
ボーッとしている俺を見て
答えをほしがっていた。

拓馬「まぁ暇だしいくか」

一希「よし!じゃあ放課後だな!」

と言うと窓から離れ何事も無かったかのように
次の授業の準備をし始めた。
そして次の授業が始まった。
時間が過ぎる度にドキドキがましていった
そしてついに放課後…