「おう、やっと見つけた」
和馬は美也子に気づくと
手をあげて近づいて来た。
「さっきびっくりしたよ
美也子の友達
超元気なのな」
そういって笑う
和馬は美也子の手を引いた。
「あのっ‥‥ドコに?」
「だって、此処じゃ
落ち着かないし‥‥」
和馬は周りを見る。
そこには携帯のカメラで
和馬を撮るもの。
美也子の悪口を言う女の子
いわゆるギャルが居た。
「‥‥うん」
美也子は腕を見て言う。
「あ、嫌だ?
離した方が良い?‥‥よね」
和馬は申し訳なさそうに
美也子の顔を覗き込んで言う。
「‥‥いや‥‥あの」
「いいよ、まぁ
ちょっとだけ
話したいからさ
屋上行こう」
和馬はそう言って
腕を離すと歩き出した。
違うんだ‥‥。
イヤなんかじゃない。
こんなおっきくて
骨っぽくて
痛そうな手なのに。
すごく繊細な物を
触るように優しく
腕をつかんでいた‥‥。
ただちょっと
人付き合いが苦手で
おしゃべりも得意じゃない。
真央みたいな
誤解されやすい人
なんじゃないかと思う。
和馬は美也子に気づくと
手をあげて近づいて来た。
「さっきびっくりしたよ
美也子の友達
超元気なのな」
そういって笑う
和馬は美也子の手を引いた。
「あのっ‥‥ドコに?」
「だって、此処じゃ
落ち着かないし‥‥」
和馬は周りを見る。
そこには携帯のカメラで
和馬を撮るもの。
美也子の悪口を言う女の子
いわゆるギャルが居た。
「‥‥うん」
美也子は腕を見て言う。
「あ、嫌だ?
離した方が良い?‥‥よね」
和馬は申し訳なさそうに
美也子の顔を覗き込んで言う。
「‥‥いや‥‥あの」
「いいよ、まぁ
ちょっとだけ
話したいからさ
屋上行こう」
和馬はそう言って
腕を離すと歩き出した。
違うんだ‥‥。
イヤなんかじゃない。
こんなおっきくて
骨っぽくて
痛そうな手なのに。
すごく繊細な物を
触るように優しく
腕をつかんでいた‥‥。
ただちょっと
人付き合いが苦手で
おしゃべりも得意じゃない。
真央みたいな
誤解されやすい人
なんじゃないかと思う。
