「もぉ〜!最悪っ!」

真央は思いっきり
机を叩いて顔を伏せていた。

「もう過ぎた事だし‥‥ね?」

「駄目駄目駄目!
 あたしったら最悪〜」

真央は後々美也子から聞いた
話に自分のとった態度を
許せないらしい。

「絶対あたし最低な
 女って見られてるよ!
 どうしよ〜!!」

真央は思いっきり
パンにかじりつく。

美也子の財布で
買ったパンだ。

「‥‥まぁ、4組
 近いからそのうち
 誤解してたこと言えば‥‥」

「駄目よ〜次あったら
 喋る暇もなく
 殴られるかもしれない!」

「‥‥真央」

「美也子も呑気に 
 談話してるんじゃないわよっ
 恥かいたじゃないっ」

美也子はさっき和馬から
もらったジュースに
ストローを刺す。

「でもあたしが説明する前に‥‥」

美也子が言いきらないうちだった。
とたんに廊下が騒がしくなったのだ。