美也子は購買で人ごみに
紛れ込む真央を後ろの壁に
よっかかって待っていた。
どうもこういう
人ごみは苦手なのだ。
真央は社交的で
何でも素直で
まぁ、誤解されやすいのだが
とにかく元気な子だ。
「あたしにないもの
沢山もってるなぁ‥‥」
美也子がそう呟くと
隣から声が聞こえた。
「ないものって?」
「‥‥え?」
美也子は思わず
横を見る。
そこには
頭2個分くらい
背の高い和馬が
一緒に壁によっかかっていた。
「あ‥‥あのっ
あたし何ももってませんよ」
美也子は真央から聞いた
昼間の言葉に完全に
びびっていた。
「‥‥え?」
和馬はきょとんとして
美也子を見る。
「だっだからあたし
お金とかもってないし‥‥
だからぶつかったことは
謝りますっ‥‥えっと‥‥」
美也子は近づいて来る
和馬の顔を怯えるように
一歩下がった。
「‥‥‥ぷっ」
少し間を置いて
目をつむる美也子は
恐る恐る目を開けた。
「‥‥?」
「‥‥はは
君おもしろいね
名前‥‥聞いて良い?」
紛れ込む真央を後ろの壁に
よっかかって待っていた。
どうもこういう
人ごみは苦手なのだ。
真央は社交的で
何でも素直で
まぁ、誤解されやすいのだが
とにかく元気な子だ。
「あたしにないもの
沢山もってるなぁ‥‥」
美也子がそう呟くと
隣から声が聞こえた。
「ないものって?」
「‥‥え?」
美也子は思わず
横を見る。
そこには
頭2個分くらい
背の高い和馬が
一緒に壁によっかかっていた。
「あ‥‥あのっ
あたし何ももってませんよ」
美也子は真央から聞いた
昼間の言葉に完全に
びびっていた。
「‥‥え?」
和馬はきょとんとして
美也子を見る。
「だっだからあたし
お金とかもってないし‥‥
だからぶつかったことは
謝りますっ‥‥えっと‥‥」
美也子は近づいて来る
和馬の顔を怯えるように
一歩下がった。
「‥‥‥ぷっ」
少し間を置いて
目をつむる美也子は
恐る恐る目を開けた。
「‥‥?」
「‥‥はは
君おもしろいね
名前‥‥聞いて良い?」
