あの時転んだ時に
和馬と一緒に居た男の子だ。
髪の色が派手だったから
あと猿みたいだから
よく覚えていた。
「俺笹岡 良一
よろしくね」
良一はそう言って
美也子と真央に持っていた
お菓子を配った。
小さい子が駄菓子屋さんで
買うようなおもちゃみたいな
あめ玉だった。
「あ‥‥ありがとう」
美也子はそう言って
嬉しそうにあめ玉を見る。
「あっそっちの子は
俺初めてだよね?」
良一は真央に聞く。
「え‥‥あ、うん」
真央は頬を赤くしている。
そしていつもより大人しい。
「‥‥俺と付き合わない?」
良一はふと呟く。
「おっお前、いきなり
なんなんだよ!」
和馬は真央のかわりにそう言う。
「え?だって、そうだと
丁度いいかなって‥‥
なんせ俺の好みだし」
そう言って良一はにこにこする。
多分‥‥いや
多分じゃなくても
こいつは馬鹿だ。
美也子は苦笑いして
真央を見る。
「‥‥いいよ」
真央は小さくそう言った。
「ほらっ」
良一は和馬に言う。
「‥‥‥」
和馬と美也子は顔を見合わせて
何も言わなかった。
和馬と一緒に居た男の子だ。
髪の色が派手だったから
あと猿みたいだから
よく覚えていた。
「俺笹岡 良一
よろしくね」
良一はそう言って
美也子と真央に持っていた
お菓子を配った。
小さい子が駄菓子屋さんで
買うようなおもちゃみたいな
あめ玉だった。
「あ‥‥ありがとう」
美也子はそう言って
嬉しそうにあめ玉を見る。
「あっそっちの子は
俺初めてだよね?」
良一は真央に聞く。
「え‥‥あ、うん」
真央は頬を赤くしている。
そしていつもより大人しい。
「‥‥俺と付き合わない?」
良一はふと呟く。
「おっお前、いきなり
なんなんだよ!」
和馬は真央のかわりにそう言う。
「え?だって、そうだと
丁度いいかなって‥‥
なんせ俺の好みだし」
そう言って良一はにこにこする。
多分‥‥いや
多分じゃなくても
こいつは馬鹿だ。
美也子は苦笑いして
真央を見る。
「‥‥いいよ」
真央は小さくそう言った。
「ほらっ」
良一は和馬に言う。
「‥‥‥」
和馬と美也子は顔を見合わせて
何も言わなかった。
