休日明け
美也子はまたぼーっとして
自分の席から窓の外を
眺めていた。

そして目の前には
つまんなそうに
ぶすっとした表情で
美也子を眺める真央。

幸せオーラを醸し出す美也子。

明らかに不機嫌な真央。

そんな2人の光景は
端から見れば意味がわからなかった。

「で?」

「で?‥‥って
 それだけ、あたしは
 恋をしたみたい」

美也子はにこにこしながら
真央に言う。

そうだ、あれから
美也子は和馬と付き合う事に
なったのだ。

そしてさっき真央に
それを報告した。

そしてさっきの光景へとなる。

「‥‥あんた」

真央は美也子の
ほっぺをひっぱって言う。

「その面は和馬に
 つくってもらった
 おのろけのお面かしら?」

高校に入ってから
彼氏の居ない真央は
彼氏いない暦年齢と比例する
美也子が学校1かっこいい
和馬と付き合う事に
ひがんでいた。

「今のあたしには
 なんでも幸せなの」

美也子はそう言って
ほっぺをひっぱる
真央の手を撫でた。

「ほんと
 憎らしいわ」

「ありがとう」