出会った瞬間
ピンときた。

-この人しかいない-

何故か

そう思った。

川原 美也子
17歳と5ヶ月

目の前には
金髪で柄の悪そうな
でも、優しい目をした
水嶋 和馬

「すまん、大丈夫?」

その手がものすごく
ごつごつしてて

思わずぶつかって転んだ事を
忘れていた。

「あ‥‥すみません」

思わず震える声。

怖い?

いいや、
この時
人生で最大の
ドキドキに
包まれていた。