「っていうか直哉(なおや)が夏休み箱根に行こうって」
「え!まじ!?なにそれ素敵...」
直哉っていうのは椿の彼氏
「あたしの誕生日に予約してくれたんだ」
と頬を染める椿は恋愛になると一気に乙女
いつもの強気な性格とは真逆で
惚気ている姿は超・女の子になる。
「っていうか、椿の誕生日ってことは祭り行けないの!?」
「あ...そうなの、ごめん美玖」
「うそぉーーー楽しみにしてたのに...でもまぁ椿が幸せそうならいいけどねっ!」
とは強がってみたものの
友達少ないし1人で行くのもなぁ...なんて
「蓮いるじゃん」
「蓮...あ、確かに」
そうだ!あたしには幼馴染がいた!!
けど...蓮のことなら「だりぃ」とか言って...
「まぁとりあえず明後日だし、早めに聞きなさいよ?」
「うん...わかったぁ」
じゃあ今日の帰りにでもアイスで釣ってみるとするか...

