「なぁ、一緒に行きたいなら早くしろよ」


「ちょ!ちょっと、まって!!!」


「...ったく」

「おし!いく!いく!行きましょう!」


あたしはあきれた顔の彼の腕を引っ張って

走り出した。





「こんな真夏に何でお前のせいで朝から汗だくになんなきゃいけねーの」

「もーごめんって~」

あたしは額をぐっと拭った。

「帰りアイスな」

「は!?」


彼はそういってニヤッと笑うとそのまま

スタスタと校内に消えていった。



...このばか野郎!!



あたしは立石美玖(たていし みく)

高校2年生の17歳


そしてさっきの彼は城田蓮(しろた れん)

同じく高校2年生の17歳で


通称「幼馴染」



母親同士がまた幼馴染で

家はまさかのお隣さん



そんなあたしたちは17年目の腐れ縁