あるところにすべてが輝く白が基調の国がありました。

そこに住む一人の踊り子は、隣国の男の人に恋に落ちました。

ですが、国のものは猛反対。

なぜならその隣国はすべてを消し去ってしまうような暗い暗い国だからです。

それでも諦められなかった踊り子は国境線の手前にある湖で毎日踊ることにしました。

そしてある日、その湖で再会することができました。

男の人も何度も話す度に踊り子に惹かれていきました。

そうして、二人とも自国を捨て、湖のそばで暮らすことにしました。

男の人が演奏をし、踊り子が踊る。というとても幸せな時間を過ごしていました。

そんな日々が何日か経ち、あたりを見回すといつしか見たこともない青色の景色が広がっていました。


こうして、出来上がった国は、光と闇を併せ持つ星の国でした。



おしまい