けれども2度目も男の子には当たりませんでした。
「お前、もしや風使いか?」
「いやいや。使えないよ。ただ少し力を込めただけ。」
「よかろう。お前名前は何という?」
「んーこれで仲良くしてくれると嬉しいな。ウラガンだよ」
「親しくなる気は無い。この世界から出たいと願うならわしに触るのだ。その能力に免じこちらに連れてやってもいい。」
そこでようやく立ち上がりましたが、木に手をかざそうとしたところで止まってしまいました。
「どうした。迷いがあるのか?」
「一人、友達がいるんだ。でもずっと連絡を取り合ってないから・・・それが少し心残りかな」
「なら飛ばしてやろう。」
その言葉通り、木から突風が吹き、男の子は飛ばされてしまいました。
目を覚ますと一面の田んぼ風景。
森の中の切り株に座る懐かしい面影を持った男の子がいました。
近寄って声をかけてみると木の妖精に話したウラガンの友達でした。
今までお互いがどう過ごしてきたのか。今の自分の好み。溜まっていた思い出。
色んな話をして戸惑いも消え、すぐに昔のように話せていました。
こうしてウラガンは友達との仲を取り戻し楽しく幸せに暮らすことができました。
おしまい
「お前、もしや風使いか?」
「いやいや。使えないよ。ただ少し力を込めただけ。」
「よかろう。お前名前は何という?」
「んーこれで仲良くしてくれると嬉しいな。ウラガンだよ」
「親しくなる気は無い。この世界から出たいと願うならわしに触るのだ。その能力に免じこちらに連れてやってもいい。」
そこでようやく立ち上がりましたが、木に手をかざそうとしたところで止まってしまいました。
「どうした。迷いがあるのか?」
「一人、友達がいるんだ。でもずっと連絡を取り合ってないから・・・それが少し心残りかな」
「なら飛ばしてやろう。」
その言葉通り、木から突風が吹き、男の子は飛ばされてしまいました。
目を覚ますと一面の田んぼ風景。
森の中の切り株に座る懐かしい面影を持った男の子がいました。
近寄って声をかけてみると木の妖精に話したウラガンの友達でした。
今までお互いがどう過ごしてきたのか。今の自分の好み。溜まっていた思い出。
色んな話をして戸惑いも消え、すぐに昔のように話せていました。
こうしてウラガンは友達との仲を取り戻し楽しく幸せに暮らすことができました。
おしまい