実家に帰った私は猫を抱きしめ、殴られた恐怖とこれからの不安で、涙がとめどなく流れた。

それでもアルコールを飲むことは止められなかった。玄関で意識を失うように眠り、
父親や、弟に、起こされ自分の部屋に戻った。

私はアルコールから抜け出すことができなくなっていた。

ある日私を心配してくれたスナックのママが、中年女性のお客さんを紹介してくれ、
あなたヘルパーさんやってみたら?
と、市内報を渡してくれた。

私には母替わりのおばあちゃんがいた。

学校を中退した、悲しませてしまった、

大好きなおばあちゃん。

私はヘルパーになることを決めた。大好きなおばあちゃんがもし倒れてしまってもお世話ができるように恩返ししたいと思い応募をしヘルパー講習を受けることにした。

私は今までの生活から抜け出す決意をした。