立ち尽くしている私を戻してくれたのは

「相木さんだよね。大丈夫?」


いおみさんの一言で現実に帰ってきた。


『あ、大丈夫よ。ありがとう。いおみさん』

「蒼空でいいよ。僕の呼び方。」


蒼空、ねぇ…。


『私は、紗菜でいいわよ。
 それより、僕って言うのね。蒼空は』


一番の疑問を、ふっかけた。


「うん!そうなの!後、なんか僕は容姿抜群とか言われたけどそんなことなくて…。」

『容姿は元気っ子みたいだけど、
 ほわあって感じね。』

「あ、ありがと!でもね、僕は…。」


言葉を区切りながら話している蒼空。


『うん。』

頷きながら言葉をまつ。