クラスメイトの中で、気になっていた人
"鈴木 南くん"
ほかの男の子より少し背が高くて、ちょっとクールなイメージ。でも、短くて黒い髪が寝癖でちょっとはねてるのが可愛い。

新学期になったから、席替えをした。
そしたら鈴木くんの席の後ろになって…。
思わず黒板の数字と手の中にある小さな紙切れの数字を、何回も見てしまった。
心の中で浮かれながらもふと、こう思った。

ちゃんと仲良くできるのだろうか
話しかけられるだろうか

自分から男の子に話しかけるのにも緊張しちゃうし、今まで小学校、中学校地味に過ごしてきた私。
男の子に自分から話しかけるなんて、私にとってハードすぎるし…。


だからね、心で叫ぶの。
届くなんて思ってないけど、もしかしたら振り返ってくれるかも?なんて思いながら

"ねぇ、こっち向いてよ"

そう きみに叫ぶの