妻に、母に、そして家族になる

「ハル、朝から頑張ってたんだ。「今日はボクがフミちゃんの変わりをするんだー!」って。まあ色々と危ない場面があったけど、家事が出来てたから驚いたよ。橘さんが教えてくれたの?」

「はい。よくお手伝いをしてくれるので、その時にちょっとずつ」

すうすうと気持ちよさそうな寝息を立てるハルくんの頭を優しく撫でる。

ハルくんにも申し訳ないことしちゃったな。

「信濃さん、あの……昨日はすみませんでした。寝ていたので覚えていないんですけど、ご迷惑をおかけしてしまったんですよね。しかも家事もせず昼まで寝過ごしてしまって……」

「気にしなくていいよ。家事は分担しようって俺が最初に言ったのに、今まで仕事が忙しくて橘さんに頼ってばかりだったからさ。でも、遅くまで飲みに行くのは、もう少し元気になってからの方が良いかもね」

「そうですね。バイトの後に呑みに行くなんて、慣れないことするものじゃないですね」

誰かと夜遅くまで飲みに行くなんて初めてだったから、体力の限界に気付けなかった。

そのせいで車の中で完全に寝てしまって、昼まで起きなかったのだろう。

誰かと飲みに行く機会なんてしばらくないだろうけど、これからは気を付けよう。