妻に、母に、そして家族になる

朝食兼昼食を食べた後、せめてもと食器の片付けをしようとしたら、信濃さんに座っててと言われてしまい手伝えなかった。

ソファに座ってまた落ち込んでいると、後片付けを手伝っていたハルくんが駆け寄ってきた。

「疲れた~。ちょっと休憩~」

コテンとソファに横になり、頭を私の膝の上に乗せてくる。

膝枕が最近のハルくんのお気に入りらしい。

「お疲れ様。片付けまでしてくれて、ありがとう」

「ボク、フミちゃんの役に立った?」

「うん。すっごく助かったよ」

「へへへ。やった」

頭を撫でてあげると、ハルくんが嬉しそうに笑った。

そこに同じく片付けを終えた信濃さんがやってくる。

「そこいいな。ハルお父さんと変わってよ」

「お父さんでもダメ。ここはボクだけの特等席なの」

太腿にしがみつく様な格好で離れないアピールをするハルくんに、信濃さんはしょうがないなと言いたげな顔で、食卓の椅子に腰を下ろした。

よほど疲れていたのか、そのままハルくんは膝の上で眠ってしまう。