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眩しい。
瞼を閉じていても感じるほどの光に、うっすらと目を開く。
『おは、よう、煌君』
そう言って、カーテンを開けながら笑う人を見て、思わず、自分の手で目を擦る。
『栞莉……⁇』
思っていたよりも、掠れた声が出る。
そんな俺の声にでさえ、栞莉は笑いながら答える。
『そう、だよ? 煌君、寝てた、から驚いた、よ』
俺に答えながら栞莉が開けた窓から入ってきた風が、この一年で1年で少し伸びた栞莉の髪の毛をさらう。
『……なぁ、栞莉』
『ん?』
まるで、死ぬとは思えない様子の栞莉に、息を飲み込む。
『お前、今日、死ぬのか?』
そんな俺の言葉に、栞莉が息を飲む音が聞こえた気がした。
『……それ、私に、聞く?
さすが、だね煌君。
でも今日、調子、良いんだけど……』
そう言って笑う栞莉の発する言葉が、途切れ途切れになっている事に、今更気がつく。
よく見れば、足も少し震えていて。
今こうして、俺の目の前で振舞っているのは、強がり何だと確信する。
『……栞莉。ベットに座れ』
そんな俺の言葉に、ゆっくりと栞莉が頭を横に振る。
『最後、だもん。
外、行きたく、て』
そう言いながら笑う栞莉は、どうしても、俺の目には脆く移ってしまう。



