美優とは喧嘩が少しずつ増えていった。

大抵、俺が悪かった。

俺は基本誰とでも仲がいい。

女子と久しく話したり、少しボディタッチをするとすぐに美優が

(もうやだ……。)

と言うかのようなわかりやすい顔をする。

それで「やならやだっていえよっ!」

とか言ってしまい、美優も

「やだよ!やだけど、爽だもん!しょうがないじゃん!
わたしと違って人気者だもん!!」

という喧嘩がいくつも勃発した。

そして、ある時、事件が起きた。