「日野由梨(ヒノユリ)です。よろしくお願いします。」
「みんなぁ!仲良くしてあげてね。」
『はぁぁい!』

私は小学4年生の時、この学校に転校して来た。
その頃は、何が起こるか知りもしなかった。

「由梨ちゃん。一緒に学校の中回ろ☆」
休み時間に話しかけてきたのは
クルクル髪ですっごくお嬢様のような服を着た女の子。
紀守真乃(キノリマオ)だ。
「うん!」

紀守と数名の女子と私は校舎の中を見て回っていた。
だけど、トイレの中を私がのぞいたとき。

『ドンッ』
「きゃっ!!」

私はトイレの中へ突き飛ばされた。
「なっなにするの?!」
だけど、そこにいたのは紀守ではなく、
数名の6年生の男子だった。

「え?」

その声を合図に、数名の男子が私の体を抱き起こした。
次の瞬間、はいていたスカートを脱がされた。
抵抗するが、4年生の女の子と6年生の男子の力の差は大きかった。

みるみるうちに洋服が脱がされていく。
そして、私は全裸になっていた。

「なぁ。やっぱり、ちっさいこでやってもつまんねぇな。」
「は?何言ってんだよ。別にいいさ。」
「まぁな。よし!やるか!!」
「おう!」
そんな会話の後、男子達は自分のズボンも脱ぎ始め、
下半身を出し始めた。

もちろん4年生の私には何をするのかまったくわかっていなかった。

でも、次の瞬間、私の下半身に男子達の下半身がくっついた。
「ヤッ…」
気持ちが悪かった。
なんだかわからないけど、ただ、気持ち悪かった。
そんな私を気にせず、男子達は続ける。
「入れても平気かな?」
「平気だろ。」
と、いきなり男子は自分の手で下半身を触り
それを私の下半身へと押し付けた。
「え…?!やめて。」
次の瞬間、私の体にはヒドイ激痛が走った。
「いたぁぁぁあい!」
男子達は驚いて逃げて行ってしまった。

私はジンジンする下半身を押さえ、服を着た。
そして、そのままカバンを持たずに走って家に帰った。


次の日、学校へいくと、真乃ちゃんが私の元へ来て、
「どうだった?昨日。6年生と遊んでもらえた?」
笑いながらそういった。


それが…始まりだったんだ。