「 ふう … 」




さっぱりした 。





時計を見ると午後7時。





外は薄暗く、電気をつけていない





無駄に大きなリビングも暗かった。






慣れてる から。






私は1人でも大丈夫 。






毎日、毎日そう言い聞かす。








濡れた髪を拭きながらソファーに座る。









携帯電話を見るとピカピカと光っていた。







不在着信 5件






お母さん ?






開いてみると、登録されていない






知らない番号が出てきた。






誰 ? 間違い電話?







まあいっか、携帯を放り投げ






ソファーに寝転がった 。







ブーブーブー ブーブーブー







「 …… また ? 」






知らない電話番号は、






鳴り止まない 。







出たほうがいいのかな ?








「 ……はい 。 」







無言電話だったら 、すぐ切ろう 。






「 おい 。なんで出ねえんだよ 。 」






でたのは …





「 真央 ? え、何で番号知ってるの? 」









そう聞いたら真央は







「 会社から渡された 書類にあったから 。 」





それより、と何かを隠すように話題を変えた。






「 お前、お腹すいてね? 」





あ、お腹すいてる、






朝から何も食べてないや。






「 お腹すいた。」





真央は なんだか機嫌のいい声で






じゃあ 駅に来て 。







と、言って電話を切った。







準備、しなきゃ !!





お昼からダラダラしてたせいで





メイクも、服も、こんなんじゃ





出れないよ 。









と、とにかく準備!