守りたいのはお前だけ




「亜美?どうしたの?」



突然慌てたように箱を開け始めた私にお姉ちゃんが声をかけてくれるけど、その声は今の私には届かなかった。



ない…。


ここにも、ない。



箱を開けて行くたびに、私の胸が嫌な音を立てる。


そして、最後の箱を開けた。



お願い…っ。



あってほしいと願って箱を開けた私の小さな願いは…。



「っ…」



…叶わなかった。