守りたいのはお前だけ




それから色々なことを話した。


今までのこと。

フランスでの生活のこと。

日本に来てからのこと。


沢山話した。




私は声がでないから筆談で時間がすごくかかるのにもかかわらず、お姉ちゃんは嬉しそうに笑ってくれる。



私、お姉ちゃんに出会えてよかった。


これからお姉ちゃんと一緒に暮らせる。

こんなに嬉しいことはない。



「そろそろ帰ろっか。綾都くん待たせちゃってるし」



うん、と返事をして、荷物を持って店を出た。


一度お姉ちゃんの家に寄って買い物をした荷物を置いてから花京院家に向かうことになった。




「着いた!ここが私の別荘よ」




お姉ちゃんの家は思ったより近くにあって、その家は花京院宅に引けを取らない程の豪華さ。



…これ、別荘…なんだよね?



別荘とは思えないほどの豪華さに驚きつつ、お姉ちゃんのあとを追って中に入った。