守りたいのはお前だけ




「亜美、何飲む?」



手渡されたメニュー表を開き、睨めっこする。


んー、どれにしよう。



迷った末にアイスココアを注文し、お姉ちゃんはカフェラテを頼んだ。


いつの間にかイチゴが沢山乗ったパンケーキを私のためにお姉ちゃんが注文していたらしく、必死にお礼をすると



「お礼なんていらないわ。他人行儀みたいじゃない」



と言われてしまったので、それ以上何も言えなかった。



少しずつ食べられるようになった私は、パンケーキを頬張る。



フワッとした生地と、イチゴの甘酸っぱさが本当に美味しかった。