守りたいのはお前だけ




「きゃーっ!亜美、可愛い!!」



そのあと洋服を買いにお店に入ると、早速お姉ちゃんが私にどんどん試着をさせていく。



「お客様、大変お似合いですよ!」



店員さんもなぜか興奮気味に私を褒めてくれる。


そんなに似合ってないと思うんだけど。

でも、褒めてくれるのは素直に嬉しい。



結局お姉ちゃんは試着した服全部をレジに持って行ってしまって。


声がでない私はそれを止めることすらできずに店を出た。



「よし、次は靴よ!」



えぇ!?

まだ買うの?

もう十分なのに…。



そんな私の心を読み取ったかのように、お姉ちゃんが私を振り返って笑う。