守りたいのはお前だけ




次の日、目を覚ますと亜美が眠った時と同じように俺に引っ付いて寝ていた。


手はしっかりと俺のシャツを掴んでいて離さない。


怖い夢を見たあとに一緒に寝たからか、いつもよりひっついているように思う。



ただ、いつまでもこうしているわけにもいかない。


シャツをつかんでいる亜美の手を、起こさないように無理やり解く。



今日は土曜。

土日はシェフも使用人も休みだから、飯は全部俺が作らなければならない。



まだ眠っている亜美の頭を撫でてからキッチンへ向かう。