守りたいのはお前だけ




「実はな、どうやら犯人の本当の目的はその婆さんじゃなかったらしい」



は?

婆さんじゃない?



「その婆さんと一緒に住んでた女の子、それが目的だったんだとよ」



女の子?



「何でその女の子が目的だったって分かるんだよ」


「それがな、その子……」



親父が、ゴクリと息を呑んだのが分かった。


何だよ。

どっかの姫様だったとか?


俺は少し緊張しながら、親父の言葉を待った。



「その子はな…」



その子は…!?



「絶世の美女だったんだよ」



………は?