花京院家の人達の前で我慢してる分、その反動のようなものだと思う。
ただ、俺に対して警戒心が全くないのが問題だけどな。
俺だって一応年頃の男なんだってことを、このお姫様は絶対分かってない。
分かってたらこんなことしてこないはずだ。
それからダラダラと雑誌を読んでいるうちに、夜中の22時を回っていて。
いつの間にか亜美は本当に眠ってしまっていた。
気持ち良さそうな寝息を立てて眠る亜美を起こさないように抱き上げ、ベッドに運ぶ。
そっとベッドに横にして毛布をかけ、ふわふわとした亜美の髪を撫でる。
あ、やべ。
報告書の作成して親父に送んなきゃ。
週に一度、1週間の出来事を報告書にまとめて送らなければならない。
ベッドから離れてソファに座り直し、パソコンを開く。



