そんな亜美を、心の底から守ってやりたいと思った。
強がりな亜美だから、せめて俺の前でだけは強がらなくてもいいように。
素直な亜美でいられるように。
絶対守ってやりたいって。
今なら海都の言った意味が分かる。
『守ってやる』じゃなくて、『守りたい』っていう言葉の意味が。
亜美のことを少しずつ分かり始めたこの1ヶ月。
少し変化があった。
俺がソファで雑誌を読んでいると、とてとて、と俺の側に寄ってきた亜美は俺の隣に座り、肩に頭を預けてくる。
横目で亜美をみると、気持ちよさそうに目を瞑っているのが分かる。



