泣いたって、慰めてくれる人はもういない。 包んでくれる暖かさもない。 そう思ってたから。 だから。 『弱さ見せたっていいんだよ』 その言葉は、涙が出るくらい嬉しかった。 ここにいていいんだよって、言ってくれている気がしたから。 「俺が側にいる。ずっとお前の側にいるから」 酷く優しい暖かさと、私を宥めるように囁かれた甘い声に包まれながら、私は眠りに落ちていったんだ。