守りたいのはお前だけ




「はぁ、どうして私がこんな死神なんかの面倒を見なくちゃいけないのよ」




正妻が死神というところを強調して言う。



…面倒なんて見る気もないくせに。



そう思っていたのが表情に出てしまっていたのか、正妻が声を荒げた。




「何よその目は!!次は私を殺す気!?」



そう言って、私に向かってスープ用のスプーンを投げてきた。


それが私の額に当たる。



その後も悪魔の子だとか、産まれて来なければ幸せだったのにね、とか。



散々な罵声を浴びせられた。