守りたいのはお前だけ




「よくこの家に来れたな」



冷たく鋭い刃のような声が聞こえた。


その声に、私は恐る恐る顔を上げる。



目に入ってきたのは、氷のように冷たい目をして私を睨みつける3人の顔。



怖くて、震える手を更に強く握りしめた。




「私の妻を殺したくせに。この死神が」




強めに言われたその言葉に、ビクッと肩を揺らす。



死神…。



分かってた。


私が嫌われてるってことは。



死神。

そう言われても仕方ない。


だって、私のせいで…私を庇ったせいで、おばあちゃんは亡くなったんだから。