守りたいのはお前だけ




入って一番最初に目に入ったのは、白髪の髪と髭を生やしたお年寄りが、テーブルに両肘をついて私をジッと見ている姿。



…きっと、あの人が祖父。




その右側に座っているのは、長い黒髪の綺麗な女の人。



私を睨見つけるような目をしていた。



正妻…なのかな。



その向かいに座ってるのは眼鏡をかけた男の人。

多分、正妻の子供だと思う。


でもその人は私に視線を向けようとはしなかった。



広間には3人しかいない。


あとはその3人を囲むように使用人がたくさんいるだけ。