そう思って、昨日と同じように露天風呂に入った。
でも、お風呂に入っている間、逆にどんどん不安な気持ちになって。
結局、少しも楽になんてなれなかった。
「亜美」
お風呂から上がると、ソファに座っている綾都が私を手招きする。
側に近寄ると、クイッと腕を引かれて綾都の足の間に座らされた。
あ…もしかして。
そう思ったのと同時に聞こえてくるドライヤーの音。
やっぱり。
髪、乾かしてくれるんだ…。
私の髪に優しく触れる大きな手。
背中に感じる、綾都の体温。
さっきまでの不安が、溶かされていく。
なんだろう。
綾都の側にいると、いつも安心できる。
変なの。
昨日会ったばかりなのに。
どうしてこんなにも、安心できるんだろう。