「…亜美?」



もう一枚アンケート用紙を取り出し、その裏面にボールペンで書いていく。



【泣いていたのは、悲しいからじゃないよ。嬉しかったから。

おばあちゃんが作ってくれた日本食をもう一度食べることができて、すごく嬉しかったから。

だから、そんな顔しないで?
私も、綾都の笑った顔が好き】



書くのに少し時間が掛かってしまったけど、ちゃんと伝えたかったから。



読み終えた綾都は少し驚いた顔をしたけれど、そのあとすぐに笑いかけてくれた。



よかった。

ちゃんと伝わったみたい。



そのあとお店を出て、アクセサリーショップや服を見たりして、あっという間に時間になった。