side亜美



「ん……」



朝、カーテンの隙間から差し込む光に目を覚ました。



…瞼が重いなぁ。


そっか…私、昨日泣いて寝ちゃったんだっけ。



「起きたか」



ふと見れば、綾都がすでに着替えた姿でそこにいた。


綾都は側に来ると、昨日のように私の瞼に優しく触れた。



「少し腫れてんな…ちょっと待ってろ」



そう言って綾都はキッチンに向かって行った。



何だろう?



「亜美、おいで」



数分して、綾都が私をリビングに呼んだ。

パタパタと駆け寄っていくと、ソファに座らされて。


次の瞬間には、目にポカポカとしたタオルが置かれた。



わぁ…気持ちいい。



「しばらくそれ当ててな」



温かい…。

起きたばかりなのに、眠くなってきちゃった。