でも、今はもう…ひとりぼっち。
ひとりで生きていくなんて、まだ17の私には無理だった。
拒否権なんて、そもそもないだろうし。
私は日本に行くことを決めた。
本当は離れたくない。
おばあちゃんや、おばあちゃんと過ごした時間をここで置き去りにしていくようで。
でも。
『生きなさい』
私が生きることをおばあちゃんは望んでいたから。
おばあちゃんの最後の言葉だから。
私は生きることを選ぶよ。
それが例え、苦しいだけの日々だとしても。
そして私は日本に来た。
慣れない土地。
慣れない景色。
不安で押し潰されそうだった。



