守りたいのはお前だけ




「父は仕事を私に任せているため、この本家にいることが多いです。ですから…」


「亜美様が嫌な目に合わないかと心配されている、と?」


「はい。私がこの家に居れたら良かったのですが、仕事でほとんど帰って来ることが出来なくて…」



この人、多分フランスに追いやられた後も2人のことを心配してたんだろうな。


きっと、2人を助けたいと思っていたに違いない。

何故言い切れるかというと、今、話している目から嘘が感じられないから。


顔もやつれてる。

きっと会長の圧力にずっと耐えてきたんだろうな。