守りたいのはお前だけ




「みりい、そんな怖がんなくて大丈夫だって」


「うっ…でも…」



ポンポンとあやすように頭を撫でる海都。



…なるほどね。

これは、守りたくなる気持ちも分かるな。



「海都、俺行くわ。サンキューな」


「あぁ、何かあったらまた連絡して」


「おう。またな、みりいちゃん」



2人に手を振って、歩き出す。



…俺も、思えるだろうか。

海都のように、相手を心から守りたいって。



少しだけ…ほんの少しだけ、明日が待ち遠しくなった。