守りたいのはお前だけ




「甘っ…やっぱ無理だわ」



食べ終えたアイスのカップをゴミ箱に捨てた綾都はコーヒーを飲む。



甘いの苦手だもんね。



「なんか飲みたいのあるか?」



んー、アイス食べて少し寒いから、あったかいのが良いなぁ。


そうなると、ココアかミルクティーかな。


そんなことを考えていたら



「あったかいの飲むか。少し寒そうだし」


なんて綾都の声が聞こえて来た。


コクンと頷くと「じゃあココアか」と言って自動販売機に向かっていく。



どうして、いつも私の考えてることが分かるのかな。


本当に不思議。

まるで心の中を読んでるみたい。



そんな綾都にまたドキドキと音を立てる胸。



あぁ…もう、ダメかもしれない。



だって心が、ずっと叫んでるんだもの。




私…綾都が好き。