守りたいのはお前だけ




「亜美ちゃんのこと好きなのか?」



好き…ね。



「あぁ、好きだよ」



今まで自覚してこなかったけど、改めてそう聞かれると迷わず答えられるから不思議だ。


今自覚したっていうのは黙っておこう。



こんなに誰かを守ってやりたいと思ったのは初めてで。


こんなに相手の気持ちを考えるのも初めてだ。



「俺ら身分違いの恋しちゃってんだな」


「まぁ、なんとかなんだろ」



そんな会話をしていると、プリクラを撮り終えた2人が戻ってきた。


見せてもらうと本当に双子のように似ていて笑った。


でも、亜美が嬉しそうに笑うから。

宝物のようにプリクラを見るから。


俺はそれだけで嬉しくなったんだ。